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ソーシャルメディアを「攻め」と「守り」に役立てる!<br />~ソーシャルメディア統合運用ツールと画像検知ツール~

ソーシャルメディアを「攻め」と「守り」に役立てる!
~ソーシャルメディア統合運用ツールと画像検知ツール~

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが広く普及し、情報が瞬時に拡散される時代です。

企業にとってソーシャルメディアは、自社の商品・サービスの情報を発信するための場であり、顧客の声を拾う場ともなっています。現代のマーケティング活動において、ソーシャルメディア活用の重要性は増してきています。ソーシャルメディアマーケティングを効率的に、効果的に運用する方法が求められています。

一方でソーシャルメディア上にクレームや批判などのネガティブな投稿により「炎上」するリスクも存在しています。特に最近では、画像から炎上するケースが増えてきています。ひとたび炎上が起こると大きな損害をもたらす危険性もあるため、炎上対策も重要になっています。

今回は、ソーシャルメディアマーケティングを効率的・効果的に運用するためのツール、そして炎上対策に役に立つ画像検知ツールについてご紹介いたします。

 

目次
▼ソーシャルメディア統合運用ツール
(1)ツールの機能
(2)代表的なツールの特長
(3)ツール選びのポイント
▼ソーシャルメディア炎上対策ツール
(1)テキスト検知から画像検知へ
(2)画像検知ツール
▼まとめ

 

 

ソーシャルメディア統合運用ツール

 

ソーシャルメディアマーケティングを効果的かつ効率的に行うためには、企業がソーシャルメディアを統合的に管理・運用することが必要です。部門単位やブランド単位で様々なソーシャルメディアアカウントを運営していては効率が悪く、またノウハウの共有ができないためです。

そして、ソーシャルメディアを統合的に運用し、マーケティング効果を最大化するためには-統合運用ツールの活用が欠かせません。
まず、一般的なソーシャルメディアマーケティングのツールにどのようなものがあるかを見ていきましょう。

 

 

(1)ツールの機能

ソーシャルメディアマーケティングのツールと言っても、様々な機能があります。具体的なツールを紹介する前に、まずはどのような機能があるのかを見ていきたいと思います。

主な機能としては「ソーシャルリスニング」「コンテンツ管理」「投稿運用管理」「効果分析」に分かれます。それでは各機能がどういうモノなのかを一つずつ見ていきます。

 

「ソーシャルリスニング」
ソーシャルメディア上の投稿情報を収集・蓄積し、分析する機能です。市場動向把握やトレンド予測、自社に対する評価の把握などが可能となり、マーケティングに活用できます。また、マーケティングへの活用だけではなく、特定のキーワードを検知することもできるため、リスク対策・炎上対策にも利用することが可能な機能です。

 

「投稿運用管理」
TwitterやFacebook、Google+などの複数のアカウントを一元管理することや複数のスタッフでの運用、ワークフロー承認など、企業でのソーシャルメディア運用をサポートする機能です。複数アカウント、複雑な運用を効率的に運用・管理することが可能となります。

 

「効果分析」
ソーシャルメディアへの投稿・キャンペーンの効果測定・分析を行える機能です。投稿・キャンペーンの効果をグラフなどで表し、視覚的に分かりやすい形で分析が可能となります。分析結果を次の投稿・キャンペーンに活かしていくことで、より効果的にソーシャルメディアマーケティングを実施することが可能となります。

これらの機能は、ソーシャルメディアマーケティングを効率的、効果的に実施するために欠かせないものです。ソーシャルリスニングで情報を収集分析し、商品開発やコンテンツ作成に活かし、投稿結果を効果測定し改善する、というPDCAを回すことが重要なのです。

しかし、機能ごとにばらばらのツールを使用していては、効率的な運用はできません。PDCAを高速で回すためには、これらの機能すべてを網羅する統合運用ツールの存在が重要なのです。

 

 

(2)代表的な統合運用ツールの特徴

それでは、代表的なソーシャルメディア統合運用ツールの特徴を見ていきましょう。

 

Adobe Social
デジタルマーケティングの統合プラットフォームサービス「Adobe Marketing Cloud」の1ソリューションとして提供されているツールです。ソーシャルアカウントの統合管理やコンテンツ管理、投稿の効果測定、ソーシャルリスニング、分析などを統合的に運用できます。運用面の効率化を図れるとともに、トレンド分析や効果測定をおこなえるエンタープライズ向けのツールです。

 

comico Marketing Suite
ソーシャルメディア運営支援ツールです。TwitterとFacebookの投稿管理やモニタリング、分析機能を備えており、効率的なソーシャルメディア運用をサポートします。ただし、対応しているソーシャルメディアがTwitterとFacebookのみとなります。比較的安価な料金設定で使いやすいインターフェースを備えているため多くの企業で利用されています。

 

Engage Manager
ソーシャルメディア統合管理ツールです。Twitter・Facebook・mixi・Google+・LINEの複数企業アカウントを一元管理できるとともにモニタリングや効果測定も行えます。また、ユーザー毎の会話履歴表示やユーザーグルーピングなどにより、ユーザーとのコミュニケーションをサポートしています。

 

ORACLE SOCIAL CLOUD
「ソーシャルリスニング」「投稿運用管理」「効果分析」「キャンペーン管理」など様々なに対応する統合型ツールです。ソーシャルメディアマーケティングに関する機能が網羅されており、マーケティング活動の全体最適化を図ることが可能です。ソーシャルリスニングではFacebookやTwitter、YouTube、ブログ、掲示板、ニュースなど様々なメディアをサポートしています。そのため幅広く情報を収集・分析ができるとともに、リスク対策・炎上対策でも力を発揮します。また、多言語に対応しているため、グローバルでの活用が可能です。

 

Salesforce ソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアの情報を収集分析、投稿運用の一元管理、投稿内容の効果測定などの機能を備えています。また、ソーシャル広告のプラットフォームSocial.comにより、ソーシャル広告を作成、管理、計測を行うことも可能ですので、ソーシャルメディアマーケティング全般を統合的に運用管理することが可能となります。多言語対応しているため、グローバルでの活用が可能です。

 

 

(3)ツール選びのポイント

このようにーシャルメディア統合運用ツールにも様々なものがあります。これらの中からツールを選定する上で押さえておくべきとして、自社の運用に合うかという点が挙げられます。

ツールは導入すればそれで終わりというわけではありません。ソーシャルリスニングの情報を分析しコンテンツ作成に活かし、その効果分析の結果を次のキャンペーンに活かすというPDCAサイクルを効率的に回すことが重要です。せっかく導入しても自社が運用できなければ意味がありません。自社の運用・PDCAサイクルがどうあるべきかを考え、それを効率的に回せるツールを選ぶことが大切です。

 

 

 

ソーシャルメディア炎上対策ツール

 

続いて、炎上対策について見ていきましょう。

ソーシャルメディアでは情報が瞬く間に拡散するため、企業にとって批判的な内容が拡散し、炎上してしまうと大きな損害を招く危険性があります。炎上対策で最も重要なことは「火種」をいち早く火つけて迅速な対応を行うことです。

 

 

(1)テキスト検知から画像検知へ

「ソーシャルリスニング」や「投稿監視」ツールを利用し、特定のキーワードを自動検知する投稿監視が可能です。そのため、自社にとってネガティブな投稿やクレームなどが投稿されたことをいち早く発見し、炎上対策・リスク対策に活用することが可能です。

しかし、従来の投稿監視ツールは、投稿されたテキスト情報への対応のみであり、画像には対応できません。現在のソーシャルメディアでは、ペヤング事件のように画像が引き金となって大炎上する危険性も増してきています。つまり、ソーシャルメディアの炎上対策としては、テキスト情報だけでは不十分で、画像検知も求められているのです。

 

 

(2)画像検知ツール

オリンピックのロゴ問題でGoogleの画像検索が話題になりましたが、ソーシャルメディア上の画像検知については、日本ではまだそれほど普及していません。しかし、グローバルで見るとソーシャルメディア上にある膨大な数の画像から瞬時に、高精度に特定のロゴや商品画像を検知するツール・サービスも生まれてきています。

今後、日本でもこのような最新の画像検知ツールの必要性が高まってきますので、ここではいくつかの画像検知ツールをご紹介します。

 

Ditto
Dittoは画像認識技術により、ソーシャルメディアに投稿された写真上のロゴや商品、さらには人物の表情や風景などを検知・分析することができるツールです。画像情報からコンテキストを読み取り、分析することができます。もちろんマーケティングにも活用できますが、自社の商品が写った写真が不正に利用されていないか、ネガティブ印象を与える投稿をされていないかを検知することも可能です。Dittoを提供するDitto labs社はソーシャルメディア画像検知を専門とした事業を行っています。

 

MANTII
MANTIIは独自の画像認識と深い学習技術に基づいて構築された画像認識ツールです。特定のロゴ、商品を自動検知することができ、テキスト情報がない画像のみの投稿であっても把握することが可能です。MANTIIを提供しているGumGum社はもともと画像内広告のプラットフォームを提供しており、そこで培われた画像認識技術を利用しています。

 

sysomosGAZE
sysomosGAZEは画像認識技術と機械学習技術によりソーシャルメディア上に投稿された写真上からブランドを検知管理できるツールです。いつどこでブランドを含む画像がソーシャルメディアに掲載されたかを把握し、リスクと機会を検知することができます。sysmosGAZEを提供するSYSMOS社はもともとソーシャルリスニングツールを提供しており、画像検知だけでなくソーシャルメディア分析に関する各種サービスを提供しています。

 

ソーシャルメディア上には膨大な数の画像が存在しています。その中には、不正なロゴ使用やネガティブなイメージを植え付ける画像などが投稿されている可能性もあります。不適切な画像から炎上すること防ぐためには、画像検知ツールを活用し、リアルタイムを目標に監視していく必要があるのです。

 

 

 

まとめ

 

ソーシャルメディアをマーケティングに活用することは非常に有効である一方で、ソーシャルメディア上には多くのリスクも潜んでいます。現代のビジネスにおいてはソーシャルメディアを無視することはできません。ソーシャルメディアの活用するための「攻め」も炎上を防ぐための「守り」も、人力では対応しきれません。ソーシャルメディア時代を勝ち抜くために、ツールをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

 

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